明ける事の無い夜。
人類の覚醒がないのなら、何のために生きるの。
夢と希望にあふれた昼間の世界はまぶしすぎて見えない。
残酷な夜の世界で今夜も月は涙を流す。
義務と自由と記憶の為に、現実を乗り越える為に。
罪けがれに染まった世界で、営利と謀略に生きる。
聖人君子になんて成れやしない、自分もまた罪を背負うケモノ。
現在は夜の世界。夜が明けた歴史はない。
冷たい世界に血液は凍り付く。
魔法と呪いが成立している、宇宙時代に成るまで人類が生存しているのだろうか?
メディア産業が作り出した宇宙戦争は存在しないリアリティ。
何度も人類は滅びてきた、再生しては滅びの繰り返し。
あきらめきれない夢がくすぶっている。
今度こそと呼ぶ声が聞こえる。夜から朝への人類の昇華。
この身の精神の高揚がもたらす高みへ行く、おとぎの国の天使に会う。
時代なんて馬鹿野郎だ、流行りすたりで人々を踊らせているだけ。
忘れてしまう、産まれる前は誰だって知っていたのに。