惑星は人間を受け入れてくれる。
人間のどんな過ちもいざこざも、丸く包んでくれる。
あなたはこの世界に産まれて来た。
頑張ってと言えば重荷になるのなら。
頑張れなんて言えない。
だけれど忘れないでほしい。
あなたは頑張るために産まれて来た。
なにくそと根性を奮い立たせて、歯を食いしばる。
ひとりきりでは寂しすぎる。
大勢の人に守られてあなたは生きる。
些細な事で目くじらを立てて大人は怒る。
学校で教えられる既成概念、はみだせば異端者。
差別と弾圧と貧困に喘ぐ人を救えないのか。
この不平等条約を破りたい。
受け入れる自由と否定する自由。
世界であなたはただ一人、オリジナルのあなただから。
リアルの世界で仮想世界に染まる現代。
信じられるものは何だろう。
嘘にまみれるメディアの中、有害な情報で溢れるネットの中。
病院は精神病患者に最近、頑張らなくて良いんだよと言ってくれます。
その言葉を聞いた時、重い荷物が肩から崩れ落ちる気がしました。
張りつめていた気持ちが緩んで目頭が熱く。
昔の精神医療は、がんばれがんばれ!と根性を試す治療でした。
その医療方針が現在では、正反対に変わっているではありませんか。
私は時代に取り残された恐竜の気分でした。
でも病気はそれで治療できるとしても、人間は頑張らないと生きてゆけません。
人に理解されたい、認められたい。
そんな願いとは裏腹に人生は残酷。
短かな一生の中で人は何を見つけるのだろうか。
過去に縛られて生きる民族とか、未来に怯えて生きる民族とか。
この世のしがらみに囚われる人は可哀想。
憎しみを正当化する人は、その憎しみが自分に帰ってくる事を知らない。
なぜ人間は皆仲良く生きられないのだろうか。
言語や肌の色の違いとか、思想や価値観の違いとか。
同じ人が地球上で生きている。
「みんな好き勝手に生きているからほっとけ」
それは好き勝手に生きて好き勝手に死んで往くと言う事。
皆で一緒にこの地球上から滅びる事とか考えないのかな。
それは連帯責任。
多くの種を滅ぼしてまで生き続ける人間という種。
人の罪は消える事はない。
惑星は人間を受け入れてくれる。
それには限度があるという事を、人間は知らない。